太陽光発電設備を今から導入した場合にどれくらいで採算がとれるか簡易的に計算してみる。パネル1kW当たり発電量のデータは東京ガスHPを引用。詳細を計算する場合はNEDOの日射に関するデータベースを使った。
さて、東京ガスの資料によると福岡地方の年間発電量の目安は1247kWh。電気料金は九電の場合、従量電灯Bプランでは節約対象となると思われる中間域の120kWh~300kWhまでは23.97円(2024年5月現在)。それに加え再エネ賦課金 3.49円/kWhが加算されるので、電気料金の単価は27.46円/kWhになるので年間で最大27.46×1247 = 34242.62円/kWh節約できる可能性がある。
一方、使用量の推移は、九電のキレイライフに時間ごとの使用量推移が検索できるようになっている。このサイトのデータによると我が家の冬場の日中のピークでおよそ2kWh~3kWh。夏場は2kWh程度。年間通して日中の使用量は平均約1.4kWh程度のようなので、4kWh程度の発電量があれば今後の電気使用量の増加にも耐えられそう。またそれ以上の発電量にしてしまうと売電になるため投資効率が落ちる。
4kWhの設備を導入するとして
・2023年度の住宅用太陽光パネルの平均28.8万円/kWh(経済産業省 資源エネルギー庁 第91回 調達価格等算定委員会配付資料「太陽光発電について」P37)とあり、4kWhの場合115.2万円。
・年間の発電メリットは34242.62円/kWh*4kWh=136970.48円
償却年数は初期投資1152000/(136970.48)=8.4年になる。
・この間、夜間や雨天時などの電気は購入する必要がある。上記のNEDOのデータベースによると
日照時間の平均は1846hr/365 = 5.06hr。約1日の22%に相当するので、
およそ電気代年間22%削減できるといえそう。
設備寿命を10年とした場合、発電メリットの総計は1,369,705円。投資に対して18.8%(年利約3.3%)の利回りになる。銀行から借りる場合は10年として年利3.3%なら、できることなら5年として年利1.7%未満なら借りてもメリットが出そうだ。
これに蓄電池を導入できればさらにコストが下げられるが、テスラパワーウォール13.5kWhの場合でも工事費を合わせると200万円近くかかりそうだ。パネルのコストを合わせると約320万円。この場合、電気料金が限りなくゼロに近づくが電気代を月2万円として13.3年で償却可能
コメント