5月になって暖房の話も時季外れだが、今年導入したガスファンヒータの導入経緯の記録。
例年、我が家の冬場の最も大きな課題は乾燥だ。そのまま放置しておくと湿度が20%を切ることも多く、のどの調子が悪く風邪をひきやすくなったり体調に影響していた。
エアコンをメインの暖房器具として使用し、補助に床暖カーペットそれに加湿器をつけて過ごしていたが、エアコンは暖房の即効性に欠ける。内部の冷媒もせいぜい60℃程度だし、ウォーミングアップに時間がかかるし、室内の空気を温めるだけなので加湿はなく室温が上がるにつれて相対湿度は低下することになる。
そこで今年は乾燥と即暖性を対策するため、新たに暖房器具を導入しようと考えた。
まず電気を熱源としたオイルヒータや電気ファンヒーターも考慮したが結局、どれも加湿機能はなく加湿という点でNG。
薪ストーブはコストが高く日常使いには向かないし排気が必要。石油ストーブは、加湿・暖房が可能で、置き場所も固定する必要がなく自由度が高い。しかし、燃料をタンクに手作業で補給しなければならないし燃焼する際、臭いが発生する。
ガスファンヒーターは、ガス配管(ホース)が付いて回るため設置場所がある程度固定されるが、LPガスはホースがあるため補給も必要なく加熱、加湿が可能、燃焼の際に臭気が発生しない。
具体的にはプロパン、ブタンが主成分であり燃焼する際に無臭の二酸化炭素と水蒸気を発生させ、その火炎は1700℃以上になるし完全燃焼すれば例えばプロパン1Lから4Lの水が生じることになるので無臭・加湿・暖房が可能。
ファンヒーターのほうが火炎から伝わる熱はエアコンより高く即効性もあり、さらに乾燥空気より熱容量の大きな加湿空気(水蒸気)が室内を循環することで体感温度が上がりやすいと考えて、結局ガスファンヒーターを導入した。空気の入れ替えは必要だが、家の中の蓄熱性が高いので数分程度換気しても全く苦痛ではなかった。
加湿の状態は、ファンヒーターなし、加湿器のみで湿度40%台がやっと出るかどうかだったが、ファンヒーターを導入して加湿器を併用し50%以上をキープすることができた。ガスの燃焼を利用した暖房+加湿の効果はすごい。これは電気加熱ではできない。
良いこと尽くめに見えるが、ディメリットはガス代でやはり電気代よりもエネルギー単価が高いこと。しかしコスト増を懸念していたが、エアコンと併用することで導入前後で価格差を感じるほどではなかった。
最も大きな懸念は我が家の3歳児だったが、よく言い聞かせることで危険性はわかってくれたようで必要以上に近づかないし、悪戯もしなかった。油断大敵なので子供には毎年、毎年継続して言い聞かせることが必要だと思う。
ちなみに、LPガスの場合はガス会社にとっては消費が増えることになるのでwelcomeな話だから供給会社によっては無料でノズルを設置してくれることがある。
さらに蛇足で最近ではエアコンで外気を取り入れ加湿する機種もダイキンやパナソニックから出ている。実家で両親が、このタイプをキッチンに設置していて加湿の効果がよくわからないが40~50%程度は維持できていそうだった。
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