Palcon 壁式鉄筋コンクリート住宅

1. 鉄筋コンクリート住宅=夏は暑くて、冬は寒い? 

 コンクリート住宅にどのようなイメージをお持ちでしょうか? 冬は寒く、夏は暑い、カビが生える・・・などあまり良いイメージを持っていないかもしれません。私は、実家がコンクリート住宅でしたので、このイメージがあったのですがPalconを知ってイメージが一転。安全で、静かで断熱も良く、季節を問わず快適に生活できそうと気づき、オーナーになりたい!と思うようになりました。

一方で、ネットを探してもあまり情報がなく「本当のところはどうなの??」という疑問が常につきまとっていました。営業さんとの会話を重ね疑問点を払拭し思い切って我が家をPalconで新築しました。私が持っていた疑問と居住後の実態を紹介し、皆様の検討のお役に立てれば大変うれしいです。

2.Palconとは?

 大成建設ハウジングが販売しているプレハブ型の壁式鉄筋コンクリート住宅です。昨今、地震や台風などちょっと20年ほど前とは比べ物にならないくらい大きな災害が発生しています。

その中でコンクリート住宅であるPalconは、地震に強く、風速50m/sにも耐え、津波や土砂崩れのような災害であっても骨格が破損することなく、再度居住が可能である強靭な住宅です。

簡単に言うとマンションは気密性が高く断熱がしっかり効いているため居住環境も良いですよね?そのマンションの1室を戸建て住宅にしたようなもの・・・というと想像していただけるでしょうか。

3. 居住環境は?

 コンクリートは木材に比べ蓄熱性が高く保温性に優れています。Palconは全面を厚さ12cmまたは14㎝のコンクリートに囲まれているので、非常に熱を保持しやすいといえます。
 そのため、外気が暑いときには、コンクリートが熱を保持し、冬の寒いときにはコンクリートが冷たくなり熱を吸収する・・・といった夏は暑くて冬は寒い、さらに内表面と内部の温度差で結露が発生しカビの原因に・・・という現象が発生してしまいます。

Palconでは、寒暖差を防ぐため、断熱材(フェノール系断熱材 我が家は32㎜)を使い熱を遮断することで快適な居住環境を実現しています。
さらに結露は、Tarcasという空気循環システムを使い断熱材とコンクリートの隙間、床下、天井まで空気を循環させることで結露を防いでいます。

4. 坪単価は?

 Palconの欠点は、コンクリート造りであるが故にコストが高くなることだと思います。我が家の場合、基礎を除いた坪単価はおよそ80万円、基礎を含めて90万円程度になりました。

コンクリートは重たいため基礎も厳重なものが必要です。建設地の地質によって基礎の深さが変わりコストが変動します。硬い地質であれば基礎を安く抑えることができますが、我が家のように柔らかい地質の場所は厳重な基礎が必要です。

コストの感覚としては木造在来工法住宅の1件分がコンクリートパネル(構造体)の費用で、さらに内装、外装、基礎などが加算されますので、計 木造住宅 家2件分位のコストになります。

5. メンテナンスは?

 木造住宅であれば、シロアリ対策を10年に1回程度、外壁塗装を10~15年に1回程度、さらに現在の木材住宅は気密性が高くカビが発生しやすい環境に変化しているため経年による木材の劣化補修が必要になります。一方、鉄筋コンクリート造は、塗装の劣化によって水が浸透しますので10~15年に1回程度必要になります。 

 長期的な視点で考えた場合、コンクリート造は木造よりもメンテナンスコストが安くあげられます。

さらにPalconには65年間のメーカのメンテナンスプログラムがあり、長期的にアドバイスを貰える仕組みができています。
コンクリート系の住宅であれば100年程度は持つと言われていますので、世代を経て引き継げる財産になると考えています。

6.改造は?

 鉄筋コンクリート造は窓を増設したり扉をつけたりといった改造は基本的に不可能です。
どうしても改造が必要な場合はノウハウのあるメーカーに相談した方がよいでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました